Doctoral Program in Human Care Science. Graduate School of Comprehensive Human Sciences, University of Tsukuba

専攻紹介

ヒューマン・ケア科学専攻 専攻長挨拶

 

個人・社会・環境を含めた人への総合的ケアの解明・援助をめざす学際的アプローチ

 

   ヒューマン・ケア科学専攻は、タイトルのように、「人」または「人々」という存在に対する、個人、社会、環境というあらゆる視点からの「ケア」について、学際的視点から研究を行い、その「解明」と「援助」を検討しようとする専攻です。本専攻は、教育学、心理学、障害科学、社会学、保育学、健康科学、体育科学、公衆衛生学、社会医学、精神医学、看護科学、社会福祉学など、関連する学問分野は多岐にわたり、専門の教員が所属しています。「人」に対する「ケア」に関わる研究をしたい、学位を取得したい、と志す方にはぜひ本専攻に入学し、専門、関連諸科学の視点から学際的研究を進めていただきたいと思います。
   2001年(平成13年)4月,教育学,心理学,障害科学,体育学,芸術学,医学,看護学などの人間諸科学を統合し,「高度に独創的で学融的視点から21世紀の人類的課題と課題解決に向けた研究能力・課題解決能力を持つ人材の育成」を目的とし,人間総合科学研究科が創設されました。ヒューマン・ケア科学専攻は、この研究科のうち、改革の目玉ともいえる複合学問領域からなる「学際系3専攻」(ヒューマン・ケア科学専攻、感性認知脳科学専攻、スポーツ医学専攻。5年一貫制)の一つ、「人支援」「人々のケア」に関わる専攻として開設されました。2008年(平成20年)には博士後期課程のみの3年制博士課程となり、さらに、ダブルメジャー・デュアルディグリープログラムにより、博士(ヒューマン・ケア科学)と博士(医学)、博士(ヒューマン・ケア科学)と修士(公衆衛生学)を取得できる制度を設け、独創性の高い取組み・成果を先駆的に発信してきました。創設から15年を迎え、平成28年3月には学位取得者は160名を超え、修了された方々は大学・研究機関・専門機関等の社会の第一線で研究者,高度専門職業人として活躍しておられます。
   学際系としての専攻の魅力は、何といっても学際系であるがゆえ、複数の専門分野、専門領域の学問・研究を学ぶことができ、複数の専門分野の教員による研究指導が進められる点です。学生は入学時より、講義、演習、研究指導、論文審査のそれぞれにおいて複数の専門分野の教員の指導を受ける指導体制になっており、それぞれの分野で第一線で活躍している教員が指導にあたります。学生は多分野の複数教員の指導を受けるだけでなく、学生自身の他分野学生との相互交流、相互の学びあいもあり、これも本専攻の大きな魅力といえるでしょう。
   そして、平成28年4月、ヒューマン・ケア科学専攻は新たなステージを迎えることになりました。2017年度より国立大学初の「博士(公衆衛生学)」を取得できる新たなプログラムが本専攻に開設されることになりました。平成28年は入学者を募集します。本専攻は学際系であるがゆえこの教育プログラムが可能であり、公衆衛生学に関わる多分野多領域の専門的指導を受けることが可能です。博士(公衆衛生学)の取得をめざす方は是非、本専攻に入学し、高度の研究を進め、一層の専門性を身につけていただきたいと思います。
   現在の日本社会は急激な変化の中にあります。地球規模、世界、環境、社会、文化、地域、学校、家庭・家族、経済、暮らし、そして個人に関わる、現在・未来の課題は山積です。ヒューマン・ケア科学専攻は、こうしたこれらの課題に教員・学生が一つとなり、研究を通して解明・解決にあたりたいと考えます。関係の皆さまには、本専攻の発展にご協力、ご助言賜れれば幸いです。

平成28年4月 桜咲く               

専攻長 庄司一子