Doctoral Program in Human Care Science. Graduate School of Comprehensive Human Sciences, University of Tsukuba

専攻紹介(重要なお知らせ)

ヒューマン・ケア科学専攻 専攻長挨拶

ヒューマン・ケア科学専攻は、教育学、心理学、体育学、保健学、医学、看護学など、人間のさまざまな支援とケアに関わる従来の複数学問分野を統合した学際系専攻として、2001年に開設されました。開設以来18年に渡り、人間の支援とケアに関わる学際的な研究教育を行い、21世紀の多様な人類的課題の解決に向けた研究能力・課題解決能力を持つ人材を育成してきました。学位取得者はこれまでに220名を超え、修了生の多くは大学・研究機関等の社会の第一線で研究者、高度専門職業人として活躍しています。

学際系の本専攻では、多岐にわたる専門分野の理論や研究法を学び、複数の専門分野の教員から研究指導を受けることができます。さらに、他分野の学生との学生同士の交流や相互の学びもあり、これも大きな魅力といえます。

本専攻ではヒューマン・ケア科学、教育学、心理学、体育科学、公衆衛生学の学位を授与しています。なかでも2017年に開始した博士(公衆衛生学)はわが国の国立大学法人では唯一の学位であり、国立保健医療科学院との連携大学院によるプログラムを実施しています。他に類を見ない学際融合プログラムによって、公衆衛生学に関わる多分野多領域の高度な専門知識と研究能力を修得することができます。

日本は急速に超少子高齢社会へと向かい、家庭、地域、学校、職場において人々の生活や健康に関するさまざまな問題が山積みです。地球規模でも環境、社会、経済、文化などをめぐって人々が支援やケアを必要とする状況が深刻化しています。本専攻は、学際融合の広い視座と高度な研究能力・課題解決能力を身につけて、これらの問題解決に貢献したいと考える皆さんに、最適な研究教育環境を提供してまいります。

2020年4月、筑波大学大学院の改組再編により本専攻は「ヒューマン・ケア科学学位プログラム」および「パブリックヘルス学位プログラム」へ移行しました。詳しくは学位プログラムのホームページをご覧ください。

2020年5月
専攻長 武田 文